現代の押入れの横幅(1間)は,中途半端ですね。
昔の人は小柄で,小さな布団を左右に2組入れていたのかも知れないけれど,今の布団は1組しか入らない。そして半端な空間が余ってしまう。
そこで,DIYで「スノコふとん棚」を作り,押入れを立体的に改造してみました。
でも,よくありがちな収納力アップの作品ではありません。これまでの住宅建築とは一味違う「新発想の押入れ」を紹介します。
ふとんから出る湿気を放散させるために,スノコ棚をつくり,ふとんを空中に浮かしました。
ふとんが奥の壁に接触しないように,壁面にもスノコをつけたところがミソです。
外観はふつうの押し入れ | 左が自作したスノコふとん棚,右が衣類ハンガー。 スノコふとん棚の下には2つの衣装ケース。 |
「ふとんがベッドの上で寝ている。」 言語的にはヘンですが, ふとんの湿気が抜けます。 |
我が家の各部屋には1ヵ所,24時間換気システムの吸気孔があり,1孔あたり1時間に約10立法メートルの空気を屋外へ吸い出してくれます。
家を新築するとき,ハウスメーカーに聞くと,吸気孔は居間の天井に置くのが一般的だとのこと。
でも,わたしは,あえて居間につけず「押入れ」の中に設置するよう指示しました。(もちろん追加費用は発生しません)
この効果はテキメン!押入れの中は常に空気が通過してカラカラの状態で,ふとんからでる湿気を除いてくれる「乾燥庫」になっています。
DIYで作ったスノコふとん棚。 | 下から見上げると,天井部に吸気孔が見えます。 | これが吸気孔。 |
押入れの中にある棚は,奥の壁から2〜3センチ離れて独立しています。中の空気は,この隙間を通って上昇し,吸気孔に導かれます。
これもわたしが指示した特注。押入れ中の空気が淀むことがないので,湿気による壁面の結露なんて,全くの無縁です。
押入れ内の空気の流れを示した断面図 | 上段の棚。壁から3.5センチ離れています。 |
中段の棚を「スノコふとん棚」からみたところ。 | 中段の棚。壁から2センチ離れています。 |
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