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ウッドデッキ設計のヒント

根太のスパン割

ウッドデッキを設計するにあたって,まず悩むのは根太や柱の配置間隔です。

木工の経験があれば何となく勘で,えいっと決めてしまうのですが,ビギナーにとっては最初の関門だと思います。

ウッドデッキ先進国の情報

ネットで海外の資料を調べてみたら驚き!

カナダのウィニペグ市では,床高が地上24インチ(60cm)を超えるウッドデッキを作る場合,役所の許可が要るそうな。(うへ〜)

でも,その建築基準では,根太に許される最大スパン(桁長)が,日本で見かけるデッキに比べ,う〜んと長い。つまりユルユルの規制です。

参考データ

下のグラフは,「日曜大工で作る夢のウッドデッキ」(藤岡等著1998年メディアハウス社刊)P51に掲載された"アメリカのスパン表"(ウエスタンレッドシダーの場合)のデータをプロットし,近似曲線で補間したものです。

このグラフを使った基本的な設計

例えば2×6材を使うとき,下のグラフのの線をたどり,スペーシング(根太間隔)を90cmとすればスパンはギリギリ200cmまでとれるということがわかります。

実際はこれより余裕を持たせて,150cm以下にしたほうがいいでしょう。わたしのデッキ(床板は2×6のウエスタンレッドシダーを使用)ではスペーシング80cm,スパン120cnとしました。

応用編

ロングスパンをねらって,スパンを250cmとすればスペーシング(根太間隔)を40cm以下に縮めて密に配置しなければならない,ということもこのグラフからわかります。

そういう場合は無理をせず,代わりに2×8材を使えば(下のグラフのの線),スペーシングを80cm程度にできるので,必要な板の本数が減って経済的になります。

スペーシング

人がウッドデッキ上を歩くとき,1枚の床板に片足で全体重をかけてしまうことがあります。弾みがつけばこの荷重は静的荷重の数倍となることがあります。だからスペーシング(=床板を渡す間隔)は,静的荷重を前提とした弾性撓み量から逆算して決めないほうが安全だと思います。

経年変化により床板の断面力が低下することも当然,想定できますので,後々のことを考えて狭めにしたほうがいいでしょう。

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