ウッドデッキの弱点はどこ?
これからウッドデッキを作る方,あるいはもう家にウッドデッキがあるという方のために,木材が腐朽する傾向とその対策をお知らせします。
マイデッキの根太の形式は,1枚の板を縦に使う(=床板との接触面積が最も少ない)タイプです。なのに完成後6年で木造腐朽菌はやってきました。
(逆に,この程度ということは,よくもっているほうなのかな?)
「屋外にある木製構造物では,各部材を密着させてはいけない」ということを痛感しました。
なまじ木工の腕があると寸分の隙間なく加工・組み立てをしてしまいますが,それは屋外の木工ではやってはいけないこと。
あえて,数ミリの隙間を空けて空気を流通させ,水が溜らないように作るのが本当の技だと思いますね。
はがしてみたらこのとおり。 | ドリルで無数の穴をあけ, | 数日,天日で乾かせてから, |
防腐剤入りの塗料をハケで丹念に染み込ませていきます。 | 吸い込みが止まったら作業終了。 | 新しい床板と柱の間には,5ミリ程度の隙間をつけました。これで空気の流通ができ,自然乾燥してくれるものと期待しています。 |
板が乾燥で割れた部分は,もともと塗料がかかっていないうえに,保湿状態になりやすいところ。ここぞとばかりに木材腐朽菌が入って繁殖したのでしょう。
日ざらしの部分(写真の左側)と,カーテンシェードの下にあった部分(右側)で,クッキリと明暗が分かれました。
紫外線が木の組織を破壊 → 内部がスカスカになって水分を含み易くなる → 木材腐朽菌の温床となる というパターンが見えてきました。
ウッドデッキに限らず,屋外の木製品を長持ちさせようと思えば,やはりその上に屋根が必要,ということが定説になりそうですね。
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