ウッディモリタのDIYフィールド > ウッドデッキ > メンテナンス > ウッドデッキの弱点

ウッドデッキの弱点

ウッドデッキの弱点はどこ?

これからウッドデッキを作る方,あるいはもう家にウッドデッキがあるという方のために,木材が腐朽する傾向とその対策をお知らせします。

弱点1・・・床板と根太の接点

マイデッキの根太の形式は,1枚の板を縦に使う(=床板との接触面積が最も少ない)タイプです。なのに完成後6年で木造腐朽菌はやってきました。

(逆に,この程度ということは,よくもっているほうなのかな?)

完成後1年経った2006年5月13日の床下 2010年7月17日に同じ位置で撮影。根太の上辺の一部が変色しています。 近づいて見ると,やはり木材腐朽菌が入っています。
この部分の床板をはがしてみたら,このとおり。この後,根太と床板を取り替えることにしました。 根太の腐朽の進行具合を知るため輪切りにしてみました。右端はコーススレッドが貫通する断面。コーススレッドに沿って腐朽が浸入しています。 辺材はズブズブになっていまが,芯の部分はフレッシュそのもの。

弱点2・・・柱と床板が密着している部分

「屋外にある木製構造物では,各部材を密着させてはいけない」ということを痛感しました。

なまじ木工の腕があると寸分の隙間なく加工・組み立てをしてしまいますが,それは屋外の木工ではやってはいけないこと。

あえて,数ミリの隙間を空けて空気を流通させ,水が溜らないように作るのが本当の技だと思いますね。

対処法

はがしてみたらこのとおり。 ドリルで無数の穴をあけ, 数日,天日で乾かせてから,
防腐剤入りの塗料をハケで丹念に染み込ませていきます。 吸い込みが止まったら作業終了。 新しい床板と柱の間には,5ミリ程度の隙間をつけました。これで空気の流通ができ,自然乾燥してくれるものと期待しています。

弱点3・・・床板の裏面

板が乾燥で割れた部分は,もともと塗料がかかっていないうえに,保湿状態になりやすいところ。ここぞとばかりに木材腐朽菌が入って繁殖したのでしょう。

弱点4・・・紫外線

日ざらしの部分(写真の左側)と,カーテンシェードの下にあった部分(右側)で,クッキリと明暗が分かれました。

紫外線が木の組織を破壊 → 内部がスカスカになって水分を含み易くなる → 木材腐朽菌の温床となる というパターンが見えてきました。

ウッドデッキに限らず,屋外の木製品を長持ちさせようと思えば,やはりその上に屋根が必要,ということが定説になりそうですね。

【ウッディモリタのDIYフィールド】トップページへもどる   このページのトップへ↑   次のページへ
←画面の左にメニューバーが見えないときは,ここ をクリックしてください。ウッドデッキのトップページへ移動します。