昔,床板を留める方法といえは,床板の上から釘を打ち付けることしかなかったと思います。
でも,今は違います。「コーススレッド斜め打ち」をすれば,簡単に下から留められます。もちろん,ハードウッドでも実証ずみ。
下から留めると,床面に金属がでないから,裸足で安心して歩けます。床の木目がきれいです。
また,床面の釘穴から雨水が板の内部に浸透することがありません。このことで木が長持ちする,というメリットもあります。
留めようとする板の上に自分が乗って体重で固定すれば,1人でも簡単に作業できます。 | コーススレッド斜め打ち |
上の材と下の材が,均等に力を分担するように組み合わせると,無理・無駄がありません。
角度45度で,コーススレッドが板厚の半分にかかるようにした場合,2×材(ツーバイざい)を使用すると,57ミリが定番となります。
床板に2×6を使う場合,真っ直ぐな材であれば1箇所あたり2本,曲がった材を矯めながら留めるときは3本打ち込めば,経験上,強度的には十分です。
実際のやりかたを解説します。
・下穴作業には,径3mmの下穴錐がちょうど合います。
・下穴錐を使うときは,十分に回転させながら,真っすぐ差しましょう。回転不十分で押し込んだり,曲げたりすると,先端がポキッと折れます。
左下の図は,床板とそれを支える根太を横から見た断面図です。(左が家で,右が庭という位置関係)
床板を根太に留める目的であれば,両端(と最低限必要な1箇所)を固定すれば十分なんだから,それ以外の中間部では「何もしない」のが合理的,と私は思います。
それはなぜかというと,床板と根太との密着部分がウッドデッキの「アキレス腱」だからです。(右下の画像)
屋外では,木と木が密着した部分は保水力が高まって木材腐朽菌の巣となります。菌が繁殖しないようにするには,木と木を密着させず,水を逃がすことが肝心です。(このことについては,論より証拠,別のページのウッドデッキのメンテナンス ウッドデッキの弱点 をご覧ください)
だから,留める必要がない箇所では無闇にコーススレッドや釘を打たないのが上策と思いますね。
床板の中間部を固定せずにフリーの状態にしていると,デッキ完成後に床板が反って,根太から少し浮いた状態になることがあります。
マイデッキでは実際にそうなっていて,この上を歩いたときにはカタカタ,コトコトと音がします。でも,うるさいとは思いませんね。
足の裏で感じる木の弾力は心地よく,ウッディな趣があってイイですよ〜。
デッキ完成後,床下に潜ってメンテナンス塗装をすることは困難ですし,やりたくないですね。ですから,作るときにキッチリ「裏面も」塗装して,メンテフリーにしておくと,後がラクラク。
草や蟻の侵入をなくすためにコンクリートを張り,束柱をキソパッキンで浮かせ,さらに束柱・根太・床板の隅々まで,塗装してあれば,もうすることはありません。
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