ウッディモリタのDIYフィールド　>　ウッドデッキ　>　作り方　>　DIYのための「コンクリートの使い方」

DIYのための「コンクリートの使い方」

モルタルやコンクリートが扱えるとDIYの幅が広がります。意外とおもしろい世界ですので，気軽にやってみましょう。

モルタルとはセメントと砂と水を混ぜて練ったもの，このモルタルに砂利（じゃり）を加えたものをコンクリートといいます。

手練りの場合

DIYの場合はインスタントセメント（セメントと砂が配合ずみのもの）をホームセンターで買ってきて使うと便利です。

でも，体力勝負になりますね。1人で1回に扱える量はこれ(↓)ぐらいかも。

このときは水なしでインスタントセメントと砂利をよく混ぜました。 ほんとうはモルタルを練って，その後から砂利を混ぜる方がラクだそうです。	セメント袋に書いてある規定量の水を徐々に加えながら練りました。 水の量はペットボトルではかると正確です。	土間の表面は，見栄えを追及してモルタルで仕上げました。

生コンの注文

まとまった量のコンクリートが必要になったら，生コンを工場に注文してみましょう。基本事項さえ守れば個人でもカンタンです。

基本事項

生コン工場が出荷するコンクリートはJIS（日本工業規格）でその規格が定められており，注文方式も全国共通です。(*1)

コンクリートの性質は5つの指標で決まり，この組み合せを「製品の呼び方」といいます。(下の伝票の赤枠部分。1クリックで拡大)

「呼び方」の配列も統一されており，例えば，「　普通　１８−８−２０　BB　」の場合，つぎのような意味になります。

実際の注文例

生コン工場に電話で注文するときは，伝票の項目順に，右のように話します。

・・・　もしも，生コン工場の受付が粋な江戸っ子のニイさんだったら　・・・ 「生コンを個人で注文したいのですが・・・」　「へい，らっしゃい！」 「まず，呼びは，普通の，18の，12の，20の，N 」　「おっダンナ，ツウだね〜」 「量は，1.5りゅうべい」(*2)　「へいっ」 「搬入場所は○○，日時は○日の○時」　「ガッテン承知のすけ〜」 「値段と支払い方法は？」　「配達料コミコミで1万両，お支払いは銀振でお願いしやす」 「OK。注文します。」　「まいど〜」 「わたしは○○といいます，ケータイ番号は○○○○○○・・・」 「それじゃ，○日の○時，よろしく！」　「へい，また御ひいきに」

予約の日時に生コン車が来て，荷卸しが済んだら伝票にサインをしてドライバーに返します。このときに銀行振込用紙を渡されることがあります。

で，実際にやってみました

2003年9月，ウッドデッキの床下をコンクリートで張りました。いわゆるベタ基礎というやつです。

実際の様子は，前のページ ウッドデッキの基礎工事 を見てください。

モルタルについては，次ページ DIYのための「モルタルの使い方」 をどうぞ。

豆知識

(*1)

JIS A 5308 レディーミクストコンクリート

JISの定義では，生コンの正式名称は「レディーミクストコンクリート」といいます。練ったドロドロ状態のものは，かつて「まだ固まらないコンクリート」とクド〜い言い方をしました。

（今のJISではフレッシュコンクリートといいます）

ではカチンカチンになったものを何と言うか？「もう固まったコンクリート」とはいいません。「コンクリート」です。

(*2)

ギョーカイ用語として，容積を表す単位「立方メートル」を立米(りゅうべい)と発音します。面積を表す単位「平方メートル」は平米(へいべい)。

メートル（me`tre フランス語）を和訳するときに「米」を当てたからでしょう。ちなみにセンチメートルは糎，ミリメートルは粍。ちゃーんと米偏になっているところがニクイ。

1立米は，縦1ｍ×横1ｍ×高さ1ｍの容積。注文する量を計算するときは，縦，横，高さをすべてメートル単位で掛け算します。

例えば，幅250センチ，長さ350センチ，厚さ10センチの場合，2.5×3.5×0.1＝0.875立米となるので，注文は切り上げて「１りゅうべい」。

参考サイト

このページをご覧になったＧちゃんさんからありがたいご指摘を頂きましたので，内容を少し修正しました。（2010/9/6）

コンクリートについての目からウロコ情報は　ＧちゃんＤＩＹ奮闘記　にあります。ぜひお立ち寄りください。「軽トラック改造」もスゴ〜い！

【ウッディモリタのDIYフィールド】トップページへもどる　　　このページのトップへ↑　　　次のページへ→

←画面の左にメニューバーが見えないときは，ここ をクリックしてください。ウッドデッキのトップページへ移動します。